Dreaming Story 今井康太邸 of 一般社団法人おんなたちの古民家

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File10 画家・今井康太邸(山口市)
築120年の古民家でアートを日常化!

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インタビュー対象者 プロフィール
今井康太さん(32)・・・画家。趣味は料理

いつからこの古民家で仕事をしているのですか?

知り合いの縁があって、10年前から家族で住んでいます。僕は、この古民家に住んで5年くらいになります!

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古民家は好きですか?

大好きですよ! すごく落ち着くし、ちょっとくらい絵具がついてもOKだし、多少よごれていても気にならないし、それが味になりますよね♪
実は昔、都会にいたころ、ピカピカのアパートに住んでいたことがあるんです。最初は嬉しかったのですが、窓をあけてもとなりはビルだし、家にいても全然落ち着かなかったですね~。

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古民家で仕事をしていて、考え方などで変わったことはありますか?

ここ数年、日本美術を勉強して、ふすまや屏風に絵を描くようになりました。日本人の美術に対する接し方を思い出したような気がします。昔は、かけじくが床の間に飾ってあって目を楽しませていたけど、今は、そのかわりに、テレビを見てるんでしょうね。たとえば、障子が破れたら、そこに絵を描いてはったりして・・・・。今もまたそういう暮らしをしたいな~って思います。

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ここ5~6年、古民家に住んで、明らかに日本的なデザインに傾斜してきています。借りているアパートなら襖になんて描けないけど、日本家屋ならそれができますしね♪

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次にやってみたいことはありますか?

「天使のわけまえ」を浸透させたいです。天使のわけまえとは、美術作品をファンの共有財産にすることです。たとえば、一口千円で絵を買ってもらって、1000人買えば100万円、1万人なら1000万円という風に所有者が増えるほど、絵の価値が高まる仕組みです。アートを所有していることを心で持つ! 「心の中に作品を持つ」という仕組みです。

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それから、アートで世界通過を発行させたいですね。 今後は、山口だけでなく京都も活動拠点にしようと思っています。
もちろん、そこでも古民家を見つけて絵を描くつもりです。居心地がいいし、楽しいし・・・ 絵を描くのに古民家以外考えられませんね。画廊というのではなく、普段の生活の中にアートを取り入れること、「アートを日常化!」というのが目標です。

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今井さんのプロフィールです↓
1979年(S54年)9月12日山口県山口市生まれ。
1998年(H10年)九州産業大学芸術学部入学。
2002年(H14年)同上卒業、㈱木曽路入社。
2004年(H16年)同上退社。同年12月から、
2005年(H17年)3月までブラジル滞在。
2007年(H19年)4月、初個展。
2008年(H20年)通信制にて京都造形芸術大学入学。
現在、世界通貨発行に向けて活動中。

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コメント

絵心のない私ですが(笑)、今井さんに「描いてみて」と言われ、青い大きなキャンバスの上に、白い筆で木を描くことに挑戦しました。上にある写真の小さい木が私の書いた木です。最初は、今井さんに御手本を見せてもらいながらだったのですが、描いていくうちに楽しくなりました。絵を描く楽しさを今井さんのおかげで思い出させていただきました♪ 私が一号だったのですが、その後、いろんな方に同じキャンバスの上に、白い木を描いてもらい、こんな素敵な夢のある素敵な作品にしあがったそうです☆↓

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今井さんは、お父さんが建築家、お母さんが元写真家ということで、子どものころからアートが身近にあったとのこと。古民家の中に、自然に絵が飾られている今井さんの家に入ると、今井さんが目指している「アートを日常化」が、本当に自然なことのように感じられました。 今後は、山口だけでなく京都でも活動されるということで、ご活躍が楽しみです♪ 取材に協力していただき、ありがとうございました。あの、ふすまに描かれた赤い服の男の人が後ろを向いている作品は「ヤマトタケル」というタイトルで、頭の中にイメージが突然下りてきて描いたものだそう。私が一目ぼれした作品です。自分の家の古民家のふすまに、こんな絵がさりげに描かれていたら、なんだか毎日の暮らしが楽しくなりそうですよね。Natsuko(2011・11・1)

Dreaming Story
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