売りたい!山口市 of 一般社団法人おんなたちの古民家

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売買済 萩往還沿いのKさん邸(築111年・山口市)

※萩往還・・・・周防・長門の二国間をむすぶ道。毛利氏が慶長9年(1604)、萩城築城後、江戸への参勤交代での「御成道(おなりみち)」として開かれた。日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻(防府市)をほぼ直線で結び、全長は約53キロ。江戸時代の庶民にとって山陰と山陽を結ぶ「陰陽街道」として重要な交通路であり、幕末には、維新の志士たちが往来し、歴史の上で重要な役割を果たした。

そんな、歴史香る道・萩往還沿いにある、Kさんの古民家。

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明治時代に建てられた立派な古民家で、庭に植えられた大きな木がその歴史を物語っています。

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ベンガラが施されている垂木(右)。

南側の縁側に沿って3室が3列に並んでいました。
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私も今年から古民家鑑定を始めたのですが、Kさん邸の茶の間で、「折上げ天井」を初めてみました。古民家鑑定士の勉強をする中、この折上げ天井も出てきたので、実物を見て感動! 折上げ天井は、天井廻り縁から支輪を用いて斜めに上げ、一段高い位置に天井を組んだものをこう呼びます。社寺建築や書院の広間などにみられる折上げ格天井の場合は、格縁を亀の尾と呼ばれる曲げ物にして天井を折りあげます。これは、天井の高さが要求される大広間などにおいて、小壁が間延びしてみえるのを避けるために用いた手法だったそうです。

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ベンガラで色づけられた天井板などもあり、天井に趣向が凝らされていることに気が付きます。

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Kさん邸には、他にも面白いものがありました! 
それが、このそろばん↓
上の段の玉が2つ(驚)

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それから、これ(右)は・・・・↓(@@)
良く見ると、嘉永6年と刻まれています!
あまり聞きなれない”嘉永”6年をすぐに調べてみると、あのペリー(黒船)が来航した年のことでした。
古民家には、普通にこういったものが残っているから、感動してしまいます。

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珍しい4溝↑(左)

萩往還沿いということで、あの時代、明治維新の志士たちがこのKさん邸にも立ち寄ったかもしれない☆
そんなことを想像するだけで、気持ちが高まります♪

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玄関の式台には、1枚板が使われていました↓

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Kさんは、あの大きな鍋でタケノコを炊かれるそうです☆
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手水鉢もオシャレでした(左)

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Kさん邸は、約150坪の土地に70坪の素敵な古民家、さらにお庭もついています♪

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それから、畑で野菜を作りたいという人も、応相談ということです。

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建築当初、屋根は茅葺きだったのですが、昭和初期に瓦に葺き替えられ、土間の台所に床が貼られました。遠くからでも、寄棟の瓦屋根と、瓦葺きの庇の二重屋根が目にとまります。 


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ほかにも、こんなランプや火消し道具を見せてもらいました☆(珍)
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Kさん邸は、国道沿いに位置しており、本当に利便性のよいところにある古民家です。スローライフにあこがれる人には、ぴったり!
Kさんの古民家を買って、お庭や畑も楽しみながら、素敵な古民家ライフをおくってみませんか?

価格が気になる、買いたいという方は、お気軽に、「おんなたちの古民家」までご連絡ください。(2011,8,18)